新人・高橋光成に完封負け。「前橋育英高校2年時の夏の甲子園優勝投手」で「2014年高卒ドラ1右腕」のエリート選手に自信を与えるロッテらしさ全開の負けっぷり。もう負けたもんはしょうがない。ポジトーク(ポジティブトーク)で気持ちをごまかしましょう!
【試合終了】 ◇開始18時00分◇西武プリンスドーム
西武8勝11敗1分け◇観衆25631人
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
西 武 | 1 | 0 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 7 |
- 【ロッテ】
- ●大嶺祐(6勝6敗)
- 藤岡
- 松永
- 内
- 【西武】
- ○高橋光(3勝1敗)
- [本塁打]
- 秋山12号(西)
大嶺リズム作れず&高卒エリート選手にきりきり舞い
先発した大嶺祐は、3回に自らの野選も絡んで失点するなど、リズムをつかめずに4回7安打7失点で6敗目。
「ミスした後をしっかりカバーできなかった。大事な試合で申し訳ない」
ずっといいピッチング続けてたからね、大嶺は責められない。ただ大嶺の場合、西武ドームのマウンドとの相性が今年は良くない気がするけど。修正しないとね。
打線は西武・高橋の前に6安打と元気なく、今季12度目の零敗。
三者凡退は2度だけだったけど、三塁を踏めずにプロ初完封を許した。
伊東監督談話
「(高橋光は)テンポがよくて、どんどんストライクを取ってきた。ボールが微妙に動いていて、軌道を最後までつかめなかった」
「序盤のミスを含めて(試合が)決まった。立て直すしかないが、もろいですね」
「点が取れなかったから、向こうが良かったということ。意地を見せて欲しかった。昨日勝って、今日は大事な試合。序盤にミスを含めて試合が決まった形。もう1回、立て直すしかない」
何度でも這い上がる男が帰ってきた
チームは負けたし、4位転落だけど悪いニュースばかりじゃない。
今日は2014年高卒ドラ1右腕にやられたけど、こっちだって2003年高卒ドラ1右腕が帰ってきたぜ。
そう。俺たちの「内竜也」が今季初登板を果たした。
昨秋に右足首と右肘を手術。長期のリハビリを経て、この日、出場選手登録された。
8回に4番手で登板。先頭中村に左前打。1死後、メヒアにもヒットを許すも後続は抑え、無失点。
「緊張して力んでしまいました。まだまだですね。これから上げていきたい」
経歴をさらっと紹介。
神奈川県立川崎工業では、最速145km/hの速球と手元で鋭く変化するスライダーを武器に3年生夏の県大会で5試合44回と582球を投げ、3試合を完封し、防御率0.61の記録を残すもベスト8で敗退。
2003年、ロッテからドラフト1位指名を受け入団。当時のロッテ二軍監督だった古賀氏に「これほどの素質は見たことがない」と言わしめた程。
パッとしない成績が続き迎えた7年目の2010年。
シーズンの大半を二軍で過ごし、一軍では主に敗戦処理としての登板が多かったが、CSファーストステージでは2戦目に延長10回サヨナラ負けのピンチにリリーフして併殺打に打ち取り、11回の勝ち越しにつなげた。
CSファイナルステージでも3試合に投げ、うち1試合で勝ち星を挙げるなどの活躍でチームを日本シリーズに導いた。
中日との日本シリーズでは4試合に登板し、計7イニング無失点13奪三振の好投で日本一に貢献し、優秀選手賞を受賞。
まさに「神様仏様内様」。
守護神として期待された翌年からは度重なる怪我に泣き、5年連続で手術をするなどボロボロになりながら復活と怪我を繰り返してシーズンを過ごす。
でも必ず戻ってくる内の姿をロッテファンは何度も見てきた。
そして、2015年8月23日。内竜也がゴールデンイヤー2015初登板。
何度ロッテファンはこの言葉を口にしてきただろう。でもやっぱり言う言葉はいつも一緒。
それはまるで実家に帰るとお母さんが掛けてくれる温かい言葉のように。
「おかえり。内」