球団OBで「ヘイポー」というあだ名で親しまれていた 、塀内久雄氏がマリーンズジュニアの野手総合コーチとしての就任が決まった。第11回NPB12球団ジュニアトーナメントで、千葉ロッテジュニア達と共に2010年以来2度目の優勝を目指す。
ロッテ 塀内久雄氏が"ジュニア"コーチ就任「優勝目指す」
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マリーンズ・アカデミーで2015年から指導をしてる塀内氏。
愛媛県立三瓶高校時代は「四国のバース 」(本当です)という異名で、鳴り物入りでロッテに入団した。
現役時代、何かといい意味でも悪い意味でも"持ってる男"と騒がれた。
プロ初打席初ホームランの離れ業をやってのけた同月に、右膝前十字靭帯断裂の大怪我を負ったり、
2008年には三塁走者でホームに帰る時に打者の折れたバットが頭部を直撃して16針も縫う大怪我をしたり、
同年の秋季キャンプ中には外野でキャッチボールをしてる間に打球が頭に直撃し、頭蓋骨骨折をしたり。。
これだけの散々なトラブルに見舞われたり、時には試合中の珍しいプレーもあって"持ってる"という噂はロッテファンの間で広まっていった。
しかし彼の"持ってる"と言われる最も決定的な理由は、
2005年、2010年。
日本一の瞬間に両方ともグラウンドにいた男である事実。
2005年はセカンド、2010年はファーストで。どちらも守備固めでの途中出場だった。
2010年日本一の瞬間
2005年に関しては、レギュラーシーズンはほとんど2軍で過ごしたにも関わらず、怪我人も出た事もあり急遽1軍昇格し日本シリーズ初出場を果たした。
2005年日本一の瞬間
入団から2014年まで、まさに超スーパーサブとして活躍した選手だからこそ、日本一の瞬間を2度共グラウンドで体感出来たのだろう。
そんな塀内氏の
「一度も日本シリーズに出れずに引退する選手がほとんどの世界で、それを2度経験し、しかも2回とも日本一の瞬間にグラウンドにいたことは本当にすごい事だよ」
決して目立ちはしないポジションながら、レギュラーではなくても15年間現役生活を続けてきたのは、プロ野球界の中では本当にすごい事で、誰もが認めるロッテの功労者でもある。
引用元:https://goo.gl/FMoTqm
そんな功労者に対して、球団からはベースボールアカデミーのテクニカルコーチとしての就任を打診され、それを即座に引き受けた。
そして今回のマリーンズJrの野手総合コーチ就任。
「勝ち負けだけでなく、野球に取り組む姿勢や、チームワークの大切さなど、子供たちが一回り二回りも成長できるよう私自身が野球を通じて学んできた事を全て選手に伝えていきたいです」
まじめで誠実な塀内氏らしいコメント。
塀内久雄の第二の野球人生は、2015年からもう始まっている。