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ロッテの清田が25日、都内で行われた「NPB AWARDS 2015」に出席しパ・リーグのベストナインに初選出された。これまでの経緯と大ブレイクした2015年の詳細成績と合わせてどうぞ。

ロッテ・清田 ベストナイン表彰に緊張、来季「トリプル4」狙う
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「初めてなので緊張しました。みんな何度も出ている選手ばかり。またこの舞台に立てる選手になりたい」

6年目の今季は初めて1軍に定着し、リーグ4位の打率.317をマーク。出場試合数は130試合

「来季はまず143試合に出たい。打点を意識しながら、いろいろな賞を受賞したい。"トリプル4"が出来れば一番いい。目標は高く持たないといけないので」



「1」清田育宏(きよた・いくひろ)
*左の数字は背番号

1986年2月11日生まれ  29歳

千葉県鎌ケ谷市出身。


市立柏高校時代はピッチャーで、球速は最速で140km/h前半。制球も良くスカウトから注目されていた。

卒業後は東洋大学へ進学。大学でも投手を務めたが、大学3年間のプレー成績が不安定だったことから野手へ転向。


4年春には4番で3本塁打・14打点の打撃成績を残しベストナインに輝いた。

大学卒業後は、NTT東日本に入社。

2009年のドラフト会議にて、地元・千葉ロッテマリーンズから4位指名を受ける。


同い年の右打ち外野手である荻野貴司が1位指名を受けたこともあって入団にためらいはあったものの、1位と同等の年俸と背番号1を用意され、無事入団。

2010年は春季キャンプで左脇腹を痛め開幕は二軍で迎えたが、5月末に荻野貴の右ひざ負傷により入れ替わりに一軍昇格。

1年目のレギュラーシーズン64試合に出場し打率.290という成績を残した。

その年の日本シリーズ第1戦で、長嶋茂雄以来52年ぶりとなる新人で初戦本塁打を放ち、一躍時の人となった。

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この年200本安打達成の1番西岡、ブレイク2番清田のコンビは相手からしたら脅威だっただろう。


このシリーズは全7試合にフル出場し、30打数10安打1本塁打6打点を記録。

清田育宏

日本シリーズ新人選手通算最多打点のタイ記録を達成する活躍を見せ、MVPこそ今江に譲ったものの、優秀選手賞を獲得した。

2011年。センターのレギュラーの座を岡田に奪われ、前半戦は伊志嶺、後半戦は角中と併用され主にライトで出場、打率.244、本塁打3、打点25と、途中怪我による離脱もあり、成績を落とした。

左投手相手には打率.330と強さを見せ、逆に右投手相手には打率.178とあまり打てなかった。また、本塁打は少なかったものの、規定打席未到達者の中ではトップタイ(リーグ14位タイ)の21二塁打を記録した。


2012年1月1日に高校時代の同級生と結婚。開幕一軍入りを果たし、7月末までに65試合出場するも、打率.232と低調で、8月初頭に出場選手登録を抹消。

1か月余りを二軍で過ごし、9月12日に一軍復帰したあとは.383の打率を残すなど打撃好調で、最終的な打率は.281、シーズン最後の2試合は4番打者として起用された。

2013年。故障防止のため10kgほど減量してシーズンに臨むものの、成績は伸びず、前年よりも出場試合数を減らした。

2014年。オープン戦で規定未満ながら打率.395と結果を残し、開幕スタメンの座を勝ち取る。4月4日から6日にかけて3打席連続で本塁打を放つなど、序盤は長打力を発揮したものの確実性を欠き、一軍と二軍を行き来するシーズンとなった。

出場試合数はプロ入り後最少となる24試合に留まり、打率も2割を切ってしまった。

2015年、追い込まれてからは足を上げずに打つように打ち方を変更し、コンパクトに振りぬき内角にも対応できるようになった。7月に第1回WBSCプレミア12の日本代表第1次候補選手に選出された。

自身初の規定打席到達、打率3割2桁本塁打をマークしベストナインゴールデングラブにも選出されるなど、飛躍の年となった。


コボスタと木曜日に強い


2015年清田の成績をデータで楽しむプロ野球さんよりまとめてみた。

打率.317  489打数155安打

15本塁打

67打点

10盗塁(14-10) 成功率.714

犠打0 (企画犠打1)

出塁率.387

対右投手 .324  (392-127)
対左投手 .289  (97-28)

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オールスターでもホームラン

木曜の打率 .417 (48-20)

コボスタの打率 .423 (52-22)

ヤフオクドームでは1割台

パリーグ個人タイトル部門別順位 

打率:4位 本塁打:13位 打点:13位 

盗塁:18位 安打:3位 出塁率:5位 


ホントに立派な成績で、1年目のブレイク年をはるかに大きく超えて見せた。2011年~2014年までの停滞を見て、ファンの間では「あの時の清田はもう見れないのか?」というざわつきは少なからずあったと思うが、そんな不安を一掃する2015年となった。

木曜コボスタの打率はかなりの驚きで何か理由がありそうだ。例えば仙台のご飯や気候が好き、3連戦の最終日の木曜は慣れで打てるとか。

来年は対ソフトバンク(ヤフオク)で力を発揮してほしい。

左右の投手を苦にすることなく、今年は犠打企画というのも、伊東監督からの信頼の証。状況によってはすり足に変えたり、打撃内容や凡打の内容が1打席、1打席違うという所が今までより進化した部分

メンタル的な変化というのは大きいと本人も言ってたように、考え方を大きく変えてみた事がこの優秀な成績をもたらしたのだろう。


今まで→ 「この打席で結果を残さなきゃ」

今年→ 「同じダメでも次の打席は違う内容にしよう」

これはかなりの変化。

来年もどっしり打線の中軸に座る清田育宏に期待したい。