ロッテは、1位指名を公言していた田中正義投手を5球団競合の末外すも、2回目の抽選でまたも5球団が競合した佐々木千隼投手を山村社長が見事に引き当て、2017年の優勝へ向けた補強はまず2016ドラフト会議で成功しました。

運も味方した最高評価のドラフト


1位指名を公言していた田中正義投手を、同リーグのソフトバンクに引き当てられる最悪の幕開けも、奇跡的に指名されていなかった佐々木千隼投手を2回目の抽選で引きてるという幸運ぶりを発揮。

投手6名、捕手1名、内野手外野手は0という投手メインのドラフトとなりました。

もちろん、田中を引いたソフトバンク、佐々木を引いたロッテが成功したといえるが、来季のチームの補強ポイントに照らし合わせて、最も成功したのはロッテだったのではないか。佐々木だけでなく、2位、4位で大阪ガスの即戦力としての評価が高かった投手を両獲りした。3位では、地元ということもあるのだろうが、甲子園に出ていない中で最も私が評価していた島を将来を見据えて押さえた。投手6人に捕手1人の指名のバランスは褒められたものではないが、投手に限っては狙い通りの指名に成功したと思う」

 片岡氏が「最高」の評価を与えたのはロッテだ。クジで引き当てた安定感抜群の佐々木に加えて、大阪ガスの最速148キロに多彩な変化球を操る右腕の酒居知史と、185cm、81kgの体格がある大型左腕で、独特のテイクバックで打者のタイミングを外す土肥星也の2人を指名、さらに甲子園不出場組の中で、ビッグ4に劣らぬ素材である東海大市原望洋の153キロ右腕、島孝明を指名した。

出典:THE PAGE 名スカウトのドラフト採点。「最悪は阪神、最高はロッテ」
 

1位指名選手 佐々木千隼投手(桜美林大学)




超即戦力投手。元横浜ベイスターズの野村弘樹さんが特別コーチを務める桜美林大学で見事に飛躍。1年目からローテ入り、もしくは中継ぎでも使えるくらい魅力的な投手。

もちろん先発完投型のピッチャーが今のロッテにとっては必要不可欠なので、その方向で使うと予想。十分2桁を期待できるピッチャーだと思います。

2位指名選手 酒居知史投手(大阪ガス)




こちらも即戦力。安定した癖のないフォームで、マウンドさばきも落ち着きが感じられる。腰痛が心配されたが直近のマウンドでは147キロを計測し、復活を印象づけて2位指名を勝ち取った。

先発も中継ぎもイケそう。

3位指名選手 島孝明投手(東海大市原望洋高校)




個人的に一番期待してる、ワクワクできるピッチャー。投げっぷりのいいフォームから打者の手元で浮き上がるまっすぐは最大の魅力。

すでに完成されたような投球フォームなので、2年、3年でローテーション入りを期待してしまうピッチャー。

4位指名選手 土肥星也投手(大阪ガス)




貴重な左のワンポイントでイケそう。打者から出どころの見えづらいフォームなので球速以上に速さを感じること間違いなし。

中継ぎとして松永と併用、藤岡は完全復活して先発へというのが理想的か。

5位指名選手 有吉優樹投手(九州三菱自動車)




ソフトバンクの森を彷彿とさるがっちりした体格のピッチャー。まっすぐでグイグイ押すというよりは器用に打たせて取るピッチャー。気持ちが強そうなのでワンポイントもイケそう。

6位指名選手 種市篤暉投手(八戸工大一高)



二木タイプ。まだまだ線が細いので3年〜5年かけて育ててから1軍デビューが現実的か。

ハマった時のまっすぐは魅力なので、大化けする可能性も。怪我には気をつけてじっくり育てて欲しい。

7位指名選手 宗接唯人捕手(亜細亜大学)



今回のドラフト唯一の野手。バッティングは吉田のような優等生タイプでパンチ力があるというわけでもない。強肩が魅力だそうで、守備を重視した指名だと思われる。

田村、吉田、江村、寺嶋の正捕手争いに割って入れるか!?

2017優勝へ向けまず第一補強成功


千葉ロッテは、補強の第一ステージになるドラフト会議で最高評価をつけられる結果となりました。

投手はかなり補充できたので、ストーブリーグで野手を中心とした補強と補給に持っていきそうな流れになると思います。もちろん投手も大きな戦力がもう一枚ほしいです。

しかし、本命を外しながらも最高評価をつけられるドラフトになったのは本当に運が味方したとしか言えません。

その味方した背景には、メディアには滅多に取り上げられることのないスカウトの方々の日々の努力の積み重ねがあってこそ。本当にありがとうございます。

2017年シーズンへ向けて千葉ロッテが大きな一歩を踏み出しました。



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